憎しみの彼方に  HOME  戻る

 2001年11日のニューヨーク同時多発テロをきっかけに、戦争と平和、そして正義について考え始めた人も多いと思います。
 当時、「アメリカのアフガニスタン派兵は必ずしも正義ではない」と発言することは勇気のいることでしたが、それが音楽の使命だとクラスの生徒に熱く語っていました。

 2002年6月、文化祭。宝塚東高校1年2組(29回生)は、この曲のタイトルと内容で、長年温めていたアイデアの「人形・人間混合劇」を実施。戦争と平和、正義とは何かを訴え、最優秀賞を獲得。みんなよく頑張りました。

 広島、長崎、終戦記念日。8月は戦争について考えさせられる月ですが、ニューヨーク同時多発テロから5年となる2006年は、イスラエルのレバノン攻撃、イギリスでの航空機テロ未遂などがあり、長尾南小学校で行われた長尾ふれあいコンサートで宝塚東高校フォークソング部がこの曲の演奏を強行?しました。(場違いだったかもしれません。) 真夏の窓全開の体育館で音が反響せず力みすぎています。

↓クリックで再生(電子音インストルメンタル・1分52秒)
WMA(694kB)・・・音質:48kビット/秒≒FMラジオのステレオ放送程度。

  憎しみの彼方に  詞・曲 吉田英一

1.爆弾を抱いた青年が 街角で砕け散ってく
  自分たちの社会を守ろうと 覚悟して命捧げる
  吹き飛ぶ建物 悲鳴の中 逃げ惑う 罪なき市民
  巨大な国の安全保障 脅かされ 崩れてゆく

  軍事力では勝てない彼らには
          自爆という最後の手段しかない
  相手の社会に犠牲を出すこと
          悲しいけどそれが唯一の戦略

  互いの非難をくり返し 今日も争いは続く
  流された涙の数だけ 憎しみ広がってゆく
  終わりなき戦い

2.ハイテクを誇るミサイルが 空を切り裂いて飛んでく
  テロリストたちへの憤りが 発射へのためらいを消す
  誤爆という 言い訳のもとに 傷つき あふれる難民
  貧しい国の存在そのもの 踏みにじられ 消されてゆく

  世論の支えで戦う彼らには
          味方の被害が許されないから
  相手の社会を 巻き添えにしても
          悲しいけどそれが唯一の選択

  互いの「正義」を振りかざし 今日も「殺人」は続く
  奪われた命の数だけ 憎しみ深まってゆく
  終わりなき戦い

  争いの遙か向こうには 光が射すのだろうか
  武力でゆくか 話し合いかを 世界は模索してる
  答えは見えない
  憎しみの彼方に・・・



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