不都合な真実  HOME  戻る

 2006年、元アメリカ副大統領アル=ゴアが、地球温暖化を説いた映画の書籍版。
 1962年にDDTによる環境汚染を説いたレイチェル=カーソンの「沈黙の春」、1996年に環境ホルモンについて説いた「奪われし未来」と同様に、センセーショナルな手法で人々に訴えかけている。
 これらの啓蒙書(映画)は科学的根拠が完全ではないとの批判もあるが、人々を動かすためには危機感を煽ることも必要なのかもしれない。
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 原油価格が落ち着いて、また、街中の車の量が増えた気がする。
 完全な科学的証明は難しいが、昨夏の「ゲリラ豪雨」などを経験すると、このままではいけないと思う。
 テストの点が悪いと勉強し、風邪をひくと規則正しい生活を送る。教育は反省を求めるが、温暖化を実感してもなお我々は動こうとしない。
 それはまるでヒトという種が、自らの絶滅に向かって集団自殺をはかっているようにも見える。
 個体の寿命を決める遺伝子があるようだが、地球上の生命のDNAには「絶滅遺伝子?」というものも潜んでいて、不必要または有害になった生物はスイッチがONになり、絶滅から逃れられないのかもしれない。

Garakuta-Note by E.Yoshida