構 造 式 |
分 子 模 型 |
<データ> 昇華点:−79℃ (1気圧) 空気より重い、無色・無臭の気体 比重:1.53 (空気=1) 水への溶解:水1Lに936ml≒1.7g (20℃,1気圧において) | ||
<性質> 空気中に0.04%含まれ、緑色植物は光合成に利用。 6CO2 + 6H2O → C6H12O6 + 6O2 温室効果ガスで、産業革命以降、化石燃料の燃焼により空気中の濃度が増加、 地球温暖化の危機が叫ばれて、排出規制が求められている。 無毒ともいわれるが、空気中に数%含まれると呼吸を妨げ、二酸化炭素中毒に陥 り、生命の危険を生じる。 固体はドライアイスと呼ばれ、昇華性で、−79℃で固体から直接気体になるため、 保冷剤に使われる。(5気圧以上の高圧にすると液体が存在) <反応> 炭酸ガスとも呼ばれ、水によく溶けて炭酸を生じ、弱酸性を示す。 CO2 + H2O → H2CO3 H2CO3 → 2H+ + CO32− 石灰水に吹き込むと、白く濁る(炭酸カルシウムの沈殿)。 Ca(OH)2 + CO2 → CaCO3↓ + H2O <製法> 炭酸水素ナトリウム(重曹・ベイキングパウダー)の加熱で発生。→ ケーキが膨らむ。 2NaHCO3 → Na2CO3 + H2O + CO2↑ 実験室では、炭酸カルシウムに塩酸を加えて発生。 CaCO3 + 2HCl → CaCl2 + H2O + CO2↑ 工業的には、炭酸カルシウム(石灰石)を強熱して発生。 CaCO3 → CaO + CO2↑ |